睡眠中に何回も呼吸が止まり、ぐっすり眠ることができない病気です。大きないびきや起床時の頭痛、夜間の呼吸停止、日中の強い眠気などがあります。
SASには、①上気道の閉塞により気流が停止する閉塞性 ②脳からの呼吸指令がでなくなる中枢性の2種類があります。SAS患者様の多くは①閉塞性のタイプです。
太った人に多いと思われ勝ちですが、日本人の特徴である「短く平らな顔」「小さなアゴ」「喉が咽頭近くにある」などにより、太っていないから関係ないと判断するのは禁物です。
眠っている間の無呼吸に私たちは中々気づくことができないため、多くの潜在患者がいると推測されていますが、放っておくと高血圧や心臓循環障害、脳血管障害などに陥るといわれています。
また日中の眠気などのために仕事に支障をきたしたり、居眠りによる事故の発生率を高めたりするなど、社会生活に重大な悪影響を引き起こします。
しかし治療法が確立されているため、適切に検査・治療を行えば決して怖い病気ではありません。